about

いいものを、⻑く。

私たちが⼤切にしているのは、特別な⽇のためではなく、なんでもない⽇常に寄り添うものであることです。
⼀つひとつの製品は、産地の垣根を越えて、職⼈と⼿を取り合いながら⽣まれています。

効率だけでは辿り着けない⼿仕事の時間を、大切にものづくりをしています。
派⼿さより、ふれるたび‧使うたびに馴染んでいく⼼地よさを。

それが、SAKASOの「作品との向き合い方」です。
群⾺県桐⽣市。⼭の麓に⼯房を構えてから、もう何年になるでしょうか。

インテリアショップで働いていた頃、店頭に並ぶ椅⼦やクッションを眺めながら、いつも考えていたことがあります。「これを暮らしに迎えた⼈は、どんな⼀⽇を過ごすのだろう」と。

その後、⼦育てに専念する時間がありました。慌ただしい毎⽇の中で、ふと⼿に取った布の肌触りや、椅⼦に座ったときの「ほっとする」感覚に、何度も助けられました。特別なものではなく、そばにあるだけで⼼が緩むもの。そういうものの⼒を、⾝をもって知った時間だったように思います。

そんな経験から⽣まれたのがSAKASOです。

桐⽣は、古くから「⽇本の機どころ」と呼ばれてきました。織機の⾳が響く⼯房を訪ねるたび、職⼈さんたちのものづくりに対する思いに、いつも心を踊らされます。
⽇本には、桐⽣の織物のほかにも、⽯川の九⾕焼のように、その⼟地でしか⽣まれない技術がたくさんあります。産地にはそれぞれ得意なことがあって、それぞれに歴史があって。だったら、その垣根を越えてみたらどうだろう、と思ったのが始まりです。
デザインを考えるとき、いつも思い出すのは、かつて店頭で感じていたことと、⼦育てのなかで教えられたことです。「特別な⽇のためのもの」ではなく「なんでもない⽇常に寄り添うもの」でありたい。
毎朝袖を通す服、毎⽇座る椅⼦、何気なく置いてあるクッション。
そういうものたちが少しだけ⼼地よかったら、それだけで⼀⽇の気分は変わる気がしています。

職⼈さんと話していると、技術の話よりも「これを使う⼈の暮らし」の話になることがよくあります。⼆⼈三脚、という⾔葉がしっくりくるのは、そんな時間を積み重ねてきたからかもしれません。

あたりまえの毎⽇が、ちょっとだけ特別に感じられますように。

その願いだけを胸に、これからもものづくりを続けていきます。